毎回話題があっちこっち行ってますが、
今日は精算課税贈与の話。

精算課税贈与といいますと、65歳以上の親から20歳以上の子供へ
2500万円までは無税で贈与できるかわりに
将来の相続発生時に贈与分を相続財産に足し戻して相続税が課税され
一度適用を受けると、その贈与者からの贈与については
暦年課税贈与(いわゆる110万円まで非課税の贈与)は
受けられなくなるという、
いまいち使えるのかどうか分からない特例なんです。

今年の税制改正では、孫への贈与にも適用を広げることも
取りざたされてます。

さてこの特例を、どのようにして節税に使うかということですが、
将来足し戻しする金額は、贈与時の価額になり
贈与されたものから生じた収益は、もらった人の物になるため

・収益の源泉となるもの
・確実に将来値上がりするもの

なんかを贈与するとバッチリ節税につながります。

ということなんですが、
「このご時世にそんないいもんどこにありまんねん」
という大きな課題があります。

さて、今日のタイトルの近鉄の株ですが、
大阪のベッドタウンである奈良県民は
近鉄に大変お世話になっているところでありますが、
その近鉄の株価は昨日の終値で245円
めちゃめちゃ下がってます。

この近鉄株にはよく知られていることですが
51,000株以上保有の株主には
なんと電車乗り放題フリーパスがついてくるのです。
乗り放題というステータスとともに…

その資格を手に入れるための資金は、
245円×51,000株で12,495,000円也

この金額を親から精算課税贈与でもらって
全額で近鉄の株を買うと…

奈良から難波まで毎月通勤している方だと
定期代が月19,000円かかりますがこれがタダ。
19,000円×12で年228,000円浮くことになります。

また電鉄株なんで安定した利回りが期待できます。
予想配当利回りが2.05%なんで
12,495,000円×2.05%=256,147円

228,000円+256,147円=484,147円

投資額12,495,000円に対する年利回りは3.8%
その上近鉄乗り放題というステータス!!

もちろん、株主優待は廃止されるかもしれませんし、
将来近鉄の株価が大暴落するかもしれませんし
そのあたりのリスクを踏まえたうえで、
自己責任でお願いします。